<水子供養とは>
当山の境内に水子地蔵さまがおられるのをご存じでしょうか?
水子地蔵とは、縁あって母の胎児に宿りながら、何らかの理由で(流産・死産・中絶)でこの世に生を受けることのできなかった子供へ、仏様を通じて手を合わせていただく為にお祀りされています。『生』とは、仏教において胎児の瞬間から死の瞬間までを言います。ご両親の顔を見るこなく、旅立った「小さないのち」に思いを寄せ、「安らかに・・・」と願う心を表すのが、水子供養であります。
お地蔵さまの役割
お地蔵さまは、人々の苦難を身代わりとなり受け救う菩薩さまで、特に子供を守る仏様の役割があります。水子の霊もお地蔵さまの慈愛に包まれて一歩一歩密厳浄土に連れていってもらうのです。その後押しをする為に、ご供養があります。お線香やロウソク、経木塔婆にお花、おもちゃやお菓子などをお地蔵さまへお供えし、手向ける行為が功德となって水子の霊に届くのです。一番大切なことは、供養しようと思う心です。
水子(みずこ)という呼び名は本来なく
流産・死産・中絶の子を水子(すいじ)と呼び、嬰児(えいじ)は満一歳くらいまでの子、
孩子(がいし)は、生後二、三才くらいまでの子を指して呼んでいます。
後悔や懺悔の気持ち
時世がどんなに移り変わっても、子が親を慕い願う思慕は変わりません。
それとともに親が子を思う気持ちも変わりません。
草木が芽を出すように、この世に生をうけようとして力の限り精一杯生きようとした子も
それを大切に育てた母もこの「諸行無常」の理の中で、「いのち」の儚さに向き合わなければ
なりません。
四苦八苦から逃れることができないこの世の摂理に触れ「道」がわからなくなることも
あるでしょう。後悔や懺悔を口に出す方が多いように思います。しかし、水子さんがそれを
求めていることはありません。「悲しい出来事」ではなく「大切な出来事」と受け止め、
一歩一歩前に進んでいきましょう。
お寺は、「心を痛めていらっしゃる方」に「安心・安らぎ・生きる希望」の萌(きざし)を
得ていただく為に法話や読経を施します。それを法施といいます。
※ご供養・回向の申し込みは電話等事前にご連絡お願い致します。
豊中不動尊の水子供養 | |
水子供養(個別供養) | 志納金 5,000円(塔婆あり) |
毎月24日の水子(合同供養) (9:45受付終了 10:00厳修) |
志納金 2,000円(塔婆あり)
24日の法要に子供の好きなお菓子等を持ち寄り、 |
<境内に鎮座されている水子地蔵尊のお参り作法>
①経木塔婆に施主名を記載し、表に【〇〇家】と書くか、無記名(プライバシーの観点より)にて水子地蔵尊の横の黒い棚に塔婆を納めてください。(経木塔婆一体 200円)
②手杓で水を汲み、経木塔婆にお水をかけてください。
③ロウソク、線香をお供えし、亡き水子の精霊へ手を合わせて供養しましょう。
お供えについて
月に数回清掃してお供え等は片付けさせていただいております。大切なものは、持ち帰るようにしてください。なくなったり、お焚き上げすると困るものはお持ち帰りください。(ぬいぐるみ、おもちゃなど)時期にもよりますが、生ものは腐りやすく、鳥害の原因となります。ご自身でお持ちになったお供物を供養後、持ち帰って食べていただくことも御供養になります。
⚫️ご持参可能なもの
ぬいぐるみ・おもちゃ・お菓子・ジュースなど(お菓子は包装されているものに限ります。)
⚫️適さないもの
生もの類