お布施とは
【今をより良く生きる】ための最善の方法を、仏教は教えてくれています。それは、六波羅蜜(ろくはらみつ)という仏教の修行方法です。六波羅蜜とは、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧のことです。
この六つの修行徳目のうち、一番最初の修行が布施(他へ分け与える)という行為です。これを「布施行」と言います。
命と同様に大切なもの、それは、「時間とお金」です。その自分の大切な時間とお金を手放し他へ分け与えることが布施という修行になります。お布施の金額を一律にすることは簡単ですが、それでは修行にならないのです。
「いくらお布施させていただいたら良いか」を考えること自体が大事なことだからです。
二宮金次郎の『タライの水』のお話
水を自分のほうに引き寄せようとすると向こうへ逃げてしまうけれども
相手にあげようと押しやれば自分のほうに戻ってくる。
だから、人に譲らなければいけない。
自分にとって大切な時間とお金を引き寄せるのではなく、向こうに押しやる、手放すことで巡り巡って得られるということです。
「足りない、足りない、もっともっと」と、かき集めようとすればするほど、幸せが逃げていくということです。
「言うは易し、行うは難し」で、頭では理解していてもなかなか難しいことです。
お布施は修行道場の維持費
お位牌の裏に、行年〇〇才と刻まれています。
行年の行は、修行の「行」のことです。人生は、修行です。そしてお寺は、修行の道場です。
修行する集まりを「サンガ」といいます。
修行道場であるお寺は、皆様からのお布施で保たれています。
皆様に心から「お寺を存続させたい」と思っていただけるような活動をしていくことが、お寺をお守りしている我々の役目です。「布施をしたい」と思っていただけるよう、また布施行の見本となれるよう精進いたします。
インターネットの普及と新しい業者さんの存在
昨今、皆様もご存知かと思いますが、お寺と、葬儀社を繋ぐ「お葬式会社」が増加しております。
お寺に納めるお布施やお葬儀にかかる費用が、定額で記載されています。「お気持ちで」と分かりづらいお布施を定額表示にすることで、顧客を増やしておられます。
インターネット会社の普及と共に、お寺も志納料(お布施)の提示を求められる時代になったと言うことです。
上記のお布施の本来の意味を踏まえ金額の提示をいたします。どうぞ参考にしてください。