寒さ厳しい折、体調など崩されておられませんでしょうか。ご自愛くださいませ。
さて、今年も大掃除の時節がめぐってまいりました。
職員並びに檀信徒の皆様のお力をお借りし、二日にかけて、本堂のすす払い、三宝殿、寺務所、能舞台、境内の大掃除をいたしました。
一年間、休むことなくお護摩を焚きつづけた結果、お不動様をおまつりしておりました後ろの壁には、「お不動さんの火炎」の跡がくっきり浮かび上がっておりました。
(今はこちらもきれいに掃除いたしました。)
また、十二天の額のガラスにも真黒な煤がついて、御姿がよく見えない状態に・・・。
毎日、おつとめをしておりますと、目が慣れてしまい、煤がついていることに気が付きません。
が、一年たつと、このような状態になってしまいます。
皆さんのご家庭では、もう大掃除はなさいましたでしょうか。
まだの方は、是非「お家の大掃除」と共に、「心の大掃除」もおすすめいたします。
私たちも、本来は磨いた額のように、きれいな心「仏性」をもっておりますが、日常の生活のなかで、知らず知らず、小さな「欲」、「執着(煩悩)」が生まれ出で、そのきれいな心に「煤」が付き、気が付くと真っ黒になってしまい、本来の姿を見失ってしまいがちです。
これは、「護摩焚き」をすると煤がついてしまうのと同じく、致し方のない事です。
が、付き過ぎた「こころの煤」は、重いと聞きます。
お家の大掃除と同時に、自らの「心」に向き合って、ついてしまった「こころの煤」を掃除されてみてはいかがでしょう。
しかし、心の大掃除は、どうすればよいのでしょうか。
難しくはありません。
「家」に対して感謝の気持ちをもって窓ガラスや、壁、床を掃除することです。
「家に対してなぜ感謝?」と思われるかもしれませんが、日々の雨風から身を守ってくれているのはまぎれもなく「家」。
「当たり前」のように思っていることが、けっして「当たり前」ではない「諸行無常」のこの世の中です。
年に一度、年末の大掃除、この時期に普段からお世話になっている「家」に感謝の意をもって、掃除してみてはいかがでしょうか。
そうすることで、ご自身の心の「すす」も取れ、少し軽くなるはずです。
新たな年に、晴れやかな心でもって、福を招き入れるためにも、ご家族そろって大掃除してみてはいかがでしょうか。
ぜひご検討ください。
当山は、これからも、毎日朝6時からお勤めをいたします。
7時頃から、また「護摩焚き」をし、地域発展、檀信健勝、並びに世界平和、万民豊楽を祈念いたします。
毎朝のお勤めは、どなたでも自由にご参加いただけます。
よろしければ、ぜひ一度ご見学ください。
(詳しくは、「朝活参りのすすめ」をご覧ください。)