How To  OH!みくじ

当山の御籤は、元三御籤ともいい、おみくじ発祥である天台宗の元三大師考案のおみくじです。元三御籤の吉凶の割合は3割が凶、その多さに驚かれることでしょう。なぜ凶が3割もあるのでしょうか。

この世界には自分の思いどおりにならない「四苦八苦」があるから、人は皆「迷い苦しむ」のではないでしょうか。人間の迷い苦しむ中に一筋の光を照らす役割を担うのが「おみくじ」であるともいえます。

おみくじをお正月のイベントで引く方を見かけますが、「凶」が出ると、ショックのあまり凶以外が出るまで何回も引く方、おみくじの中身を読まず、すぐ境内に結んでしまう方をお見かけします。年に一度のイベントで引くのも結構ですが、今の悩み、迷いといった「苦」をしっかりと見つめ、向き合い、おみくじを引くこと。そうすれば「苦」を乗り越える為の機縁を「おみくじ」から頂けます。

お寺の境内に結んで帰る本当の理由は、頂いた言葉を読み取るだけでなく、強い意志をもって実行していけるように、仏様にお約束する。そのために結んで帰るのです。これを「願をかける」とも言います。大切な事は凶であっても大吉であっても、中身をしっかりと読むこと。吉凶にとらわれず「お守り」として持つのもよいでしょう。

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