きゅうり封じ

「きゅうり封じ」は、真言宗開祖である弘法大師空海上人伝承のご祈祷です。

四国や淡路島の地域では、盛んに行われていると聞きます。

豊中市には、そもそも真言宗寺院が多くありません。この地域にお暮らしの方々には、耳慣れない言葉かと思います。

この秘法は古来より民間大衆の中で病人のお加持として、霊験現たかにして津々浦々で行われてきました。病魔(疫病)の源である因縁をキュウリに封じ、病気全快を願う法で年に一度「夏の土用の丑の日」に祈祷するのがならいであります。皆様方の熱心なお祈りとお大師様の功徳力を以って、健康な日々をお過ごしいただけるものと信じております。

お堂の前には、巨大きゅうりを設置(期間限定)し、皆様のお参りをお待ちしております。

きゅうりを使用するのは、フォルムが人間の形に似ていること。人間と同じように、水分を多く含んでいることから、数ある夏野菜の中からきゅうりが選ばれたのでしょう。

また、胡瓜の断面が仏教のシンボルである「法輪」の形に似ていることも理由の一つに挙げられます。なので、当山の巨大きゅうり、名付けて『きゅうりん』は、回るようになっています。

「きゅうりん」を法輪とみなし、自分のため、人のために回しながら、祈願してください。

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