子育てに悩まれている皆様のお役に立つことができれば幸いです。
子供たちは、大人と違い、ストレスを外へ吐き出す方法を知りません。しかし大人は、上手にストレスを外へ発散するすべをしっています。趣味に時間を費やしストレスを発散し、お酒やたばこといった嗜好品をもってストレスを緩和する。子供と違い大人たちは、自分で稼いだお金を使い、ストレス発散に時間とお金を費やすことができます。しかし、子供たちは大人の庇護のもと生きています。よって大人と違い子供たちは、上手にストレスを発散することができないのです。うまく発散できない代わりに、子供たちはなんとか周りの大人たちに気付いてもらおうと足掻きます。そのため喧嘩っ早くなる子供、言葉遣いが急に悪くなる子供、夜中床をどんどん鳴らしだす子供、急にわめきだす子供、また学校でも問題行動を起こしたり、友達関係を上手にできなかったり、本人の願望とは別の行動をとってしてしまうケースなど多く見受けられます。
子供たちは、ストレス発散が非常に下手なのです。こういった症状は、子供たちの心の中にたまったストレスが、こぼれ落ちたことによる表現方法なのです。
子供たちのこの行動によって、親は慌ててしまうのです。慌ててあせって、とった言動が子供たちをさらに不安にさせるのです。
冷静に考えてみてください。慌てて焦って取った言動が、子供たちの心に響くでしょうか。
仏教では、「如実知自身」といい、「実の如く自信を知りなさい」と教えます。それだけ己のことを「とらえる」ことは困難なことなのです。一生のテーマといっても過言ではないのです。自分のことも良くわからないのに、子供のことがわかるわけがないのです。
わかった気になっているだけではありませんか?
子供にとってこれが幸せなことだと、 勝手に思い込み、決め付けていませんか?
親ができることは、子供たちに「あなたの帰る家は、あなたにとって安心安全な場所ですよ」というお守りをもたせてあげることぐらいです。
大丈夫です。今からでも遅くはありません。下ににある「エビングハウス錯視」を見てください。
中心の〇の見え方が、左右で違うように見えませんか?
左の〇の方が、大きく見えると思います。実は、真ん中の丸の大きさは、同じなのです。
大きく見えるのが正解で小さいく見えるから駄目という事を言いたいのではなく
「周りの環境で真ん中の見え方がかわってくる」という事が言いたいのです。
一番近い存在である親が、子供にとって「安心安全でかえる場所」となることができれば、その環境にいる子供も、心豊かになっていくのだと思います。